水路紀行

隠された水路の魅力を発掘していきます。

大晦日の魚採り

時間ができたので今日も水路に魚採りに行きました。今日の狙いはホトケドジョウです。見た目がとても可愛い魚で、初めて見たときはうっとりしました(笑)

 

ホトケがいそうな谷津に向かいました。谷津とは、低地にある谷状地形のことです。平地と扇状地が接する辺りにあります。

f:id:mitsunorinakano:20161231194018j:plain

 

全体的に傾斜が急です。上にため池があり、そこから水を取って水路に流し、途中の水田に給水しています。傾斜がきつい証拠に、上下の水田間に落差があります。

f:id:mitsunorinakano:20161231194308j:plain

 

水路も傾斜がきつく、段差が見られます。段差をつけることによって水路の勾配を緩やかにし、流速が速くなりすぎるのを防ぎます。下の写真の落差は特にひどいと思います。これでは下流から全く魚が遡上できません。

f:id:mitsunorinakano:20161231194437j:plain

 

このように地形に着目すると、水路のことが理解しやすくなります。

 

この谷津周辺の水路で魚を採ってみました。

 

カワヨシノボリ。河川の上流~中流域の普通種です。でも、この辺りではなぜか分布が狭いので貴重です。この写真では見づらいですが、2つの胸鰭がくっついて1枚の吸盤になっています。この吸盤を使ってヨシ(植物)を上ることがあるので、ヨシノボリという名前が付いたのだとか。ハゼの仲間の多くは、同様の吸盤を持っています。

f:id:mitsunorinakano:20161231195102j:plain

 

カワムツです。これも河川上流~中流域の普通種です。

f:id:mitsunorinakano:20161231195840j:plain

 

外来種ブルーギルです。ため池等の、流れが緩やかな水域に好んで生息します。谷津のため池に潜んでいることが多いので、そこから水路に流されてきたのだと推察されます。

f:id:mitsunorinakano:20161231195644j:plain

 

谷津の端にはこんな水路もありました。スジエビとヤゴ(アカネの仲間っぽいやつ)、アメリカザリガニはいましたが魚は採れませんでした。ここならホトケドジョウも・・と思って頑張りましたが、見つかりませんでした。両生類目当てでまた来たいです。

f:id:mitsunorinakano:20161231200102j:plain

 

その谷津からさらに山手へ向かったのですが、細い道に入ったところでこんな看板がありました。おっかない。谷津ではよく、ヘビとクマの恐怖にさらされます。

f:id:mitsunorinakano:20161231200342j:plain

 

そこからしばらく山沿いに行くと別の水路がありました。そこではドジョウが採れました。底につもった落ち葉の中にたくさんいました。

f:id:mitsunorinakano:20161231200656j:plain

 

しかし、ホトケドジョウは採れず・・

残念でしたがここで時間がきました。

 

今年最後にホトケドジョウに会いたかったのですが、普通種ばかりでした。あと、外来種も・・。普通種が水路改修や外来種に負けず、しぶとく生き残っているのが嬉しいです。